洗い物も終わり、最後に床を拭くときにフローリングの黒ずみベタつきが。。。
そして、床を拭き顔をふっとあげると椅子の肘掛けが黒ずんでいる。。。
この汚れ、なんとかならないものなのだろうか?
無垢材は日々のお手入れでとよく言いますが、なかなかそうもいかないのが現実。
無垢のフローリングや家具ってやっぱりお手入れが大変なんだろうなぁ。
そう悩まれている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、お家でもできる無垢材のフローリングや家具を簡単にピカピカにする方法をお伝えします。
なぜ黒ずんでくるのか。
基本的には、料理などでとんだ油や汗をかいてた足裏の皮脂の油、手についた油に手垢。これらが黒ずみの原因です。
そして、油がついたフローリングを踏んだ足で、そこらじゅうを歩き回ると徐々に全体のフローリングが黒ずみベタついていきます。
ですので、たくさん汗をかき、お家の中を探検して回るお子さまがいるご家庭は、黒ずみが発生しやすくなります。
お子さまに歩き回らないでとは言えませんので、ミツロウなどの浸透性のワックスを使って保護しておきましょう。
半年〜1年程度で効果が半減してきますので、オイル塗装も1年に1度はしておくと良いでしょう。
黒ずみを消すお掃除方法
黒ずみを消す方法として、今回は牛乳石鹸(赤箱)を使います!
牛乳石鹸(赤箱)は弱アルカリ性ですので、使っていいの?と思われる方もいらっしゃるかと思います。
通常、無垢の木に対して重曹水や石鹸のアルカリ性の液体を使うことはご法度とされています。
アルカリ性の液体は木に含まれるタンニンと反応して、木を黒く(紫色に)変色させてしまうからです。
ただし、木が黒ずんでしまっても、酸性の液体「クエン酸水」を含ませると、アルカリ性の液体とクエン酸が結合し、木の黒ずみを消すことができます。変色後、しばらく日が経ってからの対処でも問題ありません。
このことが分かっていれば、汚れを落とすために恐れずにアルカリ性の液体を使えます。
《手順1》掃除機・乾拭きがけ
用意するもの:掃除機
まずは、掃除する床や家具に掃除機または乾拭きかけをします。
《手順2》
用意するもの:牛乳石鹸(赤)・お湯・おろし金・耐熱容器(80℃くらい耐えられればOK)・割り箸・雑巾
早速はじめていきましょう。
50℃〜60℃のお湯を耐熱容器に準備します。
そこに、牛乳石鹸(赤)をおろし金でおろします。
少し白く泡立つ程度に準備ができたらOKです。
《手順3》
用意するもの:手順2で作った石鹸水・布やペーパータオルなど
手順2で作った石鹸水を布やペーパータオルに染み込ませ、汚れたところを拭いていきます。
拭いた雑巾を見てみると汚い!!
少しこすっただけで、これなので相当汚れているのがわかりますね。
あまりたくさん石鹸水を含ませてビチャビチャにしながらやると、フローリングだと反る原因にもなりかねないので注意しましょう。
今回は、Yチェアの肘掛けが汚れていたので、チャレンジしてみました。
肘掛けの肢の部分までをこすってみると、、、
とってもきれいになりました。
ちなみに、わんちゃんや猫ちゃんのおしっこにはお酢またはレモン水がいいそうです!
アンモニアはアルカリ性なので、酸性のもので中和することができ、お家にお酢やレモン汁があったら水で薄めて(初めは2倍よりも薄いところから試していってください。)、拭きます。お酢は揮発性なので掃除中は匂いがありますが揮発したら匂いは残りません。レモン水は揮発しませんので、掃除中はレモンの香りがして良いですが、黄色く変色してしまう可能性がありますので、最後に念入りに水拭きをしてください。
浸透性オイル(ミツロウ)を塗って保護しよう
汚れを落としたあとは、床や家具が完全に乾いたのを確認して、浸透性オイルやワックスを使って保護しましょう。
浸透性オイルは、ミツロウや亜麻仁、米油など様々なものがありますので、お好きなものを使ってピカピカにした床や家具を保護してください。
丸晴工務店では、基本ミツロウワックスを塗り引き渡しを行なっておりますので、ミツロウワックスの特徴などをお伝えします。
作り方はこちら:https://www.marusei-j.co.jp/蜂蜜ワックス作り/
木の風合いを生かしたまま表面を保護
浸透性ワックスは、木に染み込ませて保護するので、調湿効果が損なわれず、木の風合いを生かしたまま表面の保護ができます。ただし、表面を覆う造膜型よりは、表面の傷がつきやすいので注意が必要です。
化学成分は一切ない
ミツロウと荏胡麻油のみしか使用していないため、小さなお子さまがいるご家庭では安心です。
自然なツヤが出る
化学塗料のテカテカとしたツヤを出すことはできませんが、自然な風合いを楽しむことができます。
使い方
いらない布にミツロウワックスをとり、フローリングに塗り込んでいきます。
全面をやるのは、とても根気のいる作業となりますので、普段使っているところや導線だけでもいいと思います。
普段、丸晴工務店では引渡前にお客様と実際にミツロウを塗ってもらい、ご自身でメンテナンスができるようレクチャーをしながらお伝えしています。
その様子がこちら