股旅社中の活動として
街の景観をよくするため、街に設置するゴミ置き場を木材で製作しました。
デザインは家具デザイナーの中村さん。
製作は、清水大工。
材料はウリンという木材。
1950年から1996年まで輸出が禁止されていたため、日本ではあまり馴染みのない材ですが、耐水性、耐朽性、防虫性が高く、シロアリやフナクイムシにも抵抗力があります。
日本では、アイアンウッドと呼ばれ、主にエクステリア材として、ウッドデッキやフェンス、公園や店舗の床などに使用されています。
ゴミ置き場の木材としては、最適な材料となります。
使用はというと、蓋のように上の扉が開き、ストッパーがかかります。
蓋を開けながらゴミを入れるのではなく、開けた状態で両手を使って入れることができます。
また、ごみ収集の作業が考えられた設計で、手前扉が観音開きになるので、出し入れがしやすくなっています。
内側には、ステンレスを貼り、底に水勾配をつけることで、耐水性の効果が得られ掃除がしやすいよう設計されています。
川崎市では、道端にゴミ置き場をそれぞれ地域の方たちで設置しゴミを回収してもらいますが
ほとんどのゴミ置き場が街並みとはかけ離れたあまり見栄えが良くないものです。
地元のお客さまから
「ゴミ置き場を木でつくりたい。」の一言がきっかけで制作されたゴミ置き場。
こんなふうに、少しでも街のことを考えて声を発せられる方がいると、
どんどん街も美しくなり、自然と豊かな心で暮らしていけるではないかと思います。
丸晴工務店では、少しでもそのような声に耳を傾け、より良い街づくりに貢献していけたらと思います。